『原神』と『崩壊3rd』の関係
『原神』と『崩壊3rd』の関係性は度々miHoYoユーザーたちの間でも議論されてきた。そう言うのもmiHoYoが手がけてきた作品には、漏れなく何かしらの関係性、あるいは共通点が窺えるからである。
例えば同社から好評配信中のスタイリッシュアクションタイトル『崩壊3rd』は、その前身的なタイトルに『崩壊学園』がある。
こちらの場合『崩壊3rd』それ自体が『崩壊学園』の続編（パラレルワールド）であるため、関係性については本稿で深掘りしていく必要がない。
『原神』は当初、miHoYoの完全新作タイトルとして、任天堂の某大型タイトルを連想させる注目オープンワールド作品であった。
しかし、バージョンアップを重ねて広がり続ける『原神』の世界観、前述の『崩壊』シリーズを思わせるキャラクターたちなど、日を増すごとに両者との関係性が強まってきたため、今回あらめてその関係性を整理してみようと思い立った次第である。
天理の調停者（原神）と空の律者（崩壊3rd）
『原神』を始めると冒頭から早々に旅の目的でもある「天理の調停者」が登場。主人公の兄妹は彼女の手によって分断され、これがキッカケで兄妹探しの旅が始まる...といった具合である。
画像は『崩壊3rd』の空の律者
この天理の調停者だが、『崩壊3rd』の主人公キアナ・カスラナが覚醒した姿「空の律者」に瓜2つ。演じる声優もキアナ、空の律者と同様に釘宮理恵さんが演じている。『崩壊』シリーズを遊んでいるプレイヤーであれば、この時点で何かを察する人もいただろう。
両者の関係性は後述する神々の存在でさらに確信性を増していく。
ウェンティ（原神）とウェンディ（崩壊3rd）
画像は公式コミカライズ『原神セレベンツ』のウェンティ
テイワット大陸の国の1つ「モンド」を司る風神・バルバトスこと「ウェンティ」は、『崩壊3rd』ないし『崩壊学園』における「ウェンディ」とも非常に似ている。
というか、『原神』の公式コミカライズ『原神セレベンツ』で見せたウェンティの姿に関しては露骨すぎるほど。
画像は『崩壊学園』のウェンディ
もっとも、『原神』と『崩壊』シリーズに深い関わりがあったとして、少年のウェンティと少女であるウェンディでは性別も変化している。それでも同じ“風”を操ることからかなり思わせぶりな関係性ではあるようだ。
雷電将軍（原神）と雷電（崩壊3rd）
「稲妻」を司る雷神の「雷電将軍」の存在は、『原神』と『崩壊3rd』の関係性をライト層にまで轟かせた。モチーフにされているのは『崩壊3rd』の「雷電芽衣」。
また、ネタバレになるのでここでは避けるが、雷電将軍の本名を掛け合わせると...（ファンの間で諸説はあるものの、日本刀の真打と影打の意も？）。
画像は『崩壊3rd』の雷の律者（雷電芽衣）
両者共に“雷”の力を操り、担当声優も沢城みゆきさん。雷電将軍が実装された辺りから、今後『原神』で登場する重要なキャラクターは、『崩壊』シリーズの人物をモチーフにした者...そんな期待が高まったと考えられる。
細かい設定では、料理が得意な雷電芽衣に対し、雷電将軍は『原神』ではじめて料理ができないキャラクター（料理システムすら未対応）として描かれた。
八重神子（原神）と八重桜（崩壊3rd）
雷電将軍と同じ稲妻から登場したキャラクターの「八重神子」。扱う武器種や性格などで相違点が大きく見られるが、モチーフは『崩壊3rd』の「八重桜」で間違いないだろう。
画像は『崩壊3rd』の八重桜
担当は両者ともに佐倉綾音さん。八重桜は『崩壊3rd』でも高い人気を誇るキャラクターなためか、容姿すらほとんど同じである。ここまで来ると物語上で両作品の繋がりが見出せずとも、miHoYoがわが何かを意図しているのが伝わってくる。
ナヒーダ（原神）とテレサ・アポカリプス（崩壊3rd）
「スメール」の草神である「ナヒーダ」は、モチーフ先の「テレサ・アポカリプス」と比較するとかなり幼い容姿。声優は同じ田村ゆかりさんだが、実は両作の関係性を匂わす存在としては共通点が少なめ。
画像は『崩壊3rd』のテレサ・アポカリプス
『崩壊3rd』のテレサ・アポカリプスを知っていても「本当に元ネタなのか...？」と、懐疑的になるくらいは微妙なライン。ただ、ゲーム中の3Dモデルを比較するとやはり似ているので、否定しきれないのも大きい。
『原神』『崩壊3rd』の関係性をまとめると
スメール編では『原神』の世界にまつわるとても重要な設定が登場しており、その一説として、今まで列挙してきたキャラクターを根拠にさまざまな仮説や考察が登場している。
世界観の繋がりはまだ見えてこないが、容姿や名前の似たキャラクターなど、両シリーズのファンが気になる部分は多め。
それでも現状の見え方として『原神』は『原神』であり、『崩壊3rd』『崩壊学園』のような『崩壊』シリーズとの関連については、いわゆる“元ネタ”程度の繋がりしか確認できないのが実情である。
『原神』側のストーリー展開次第にはなるが、テイワット7つの大陸すべてを冒険し終えた頃、そこでようやく見えてくるような、壮大な繋がり自体はあるかもしれない。
また、スメールの拡張後に訪れるであろう「フォンテーヌ」、ファデュイの総本山とされる「スネージナヤ」の神は“女性”であることが明らかとなっており、『崩壊3rd』モチーフのキャラクターが予想できそうだ。
今後も『原神』の設定部分にはぜひ注目しておきたい。